PCの仕組みガイド / PCの全体構成(本体パーツ)

GPU(グラフィックボード)

映像を描いたり、たくさんの計算を並列でこなすパーツです。ゲームや動画編集、AIで効きます。軽い用途ならCPU内蔵のGPUで足ります。

買うとき気にする点

  • 「ゲームが強い=AIも強い」とは限りません。ゲーム性能とAI性能は別物で、AIはNVIDIA(CUDA)が有利です。
  • VRAM(映像用メモリ)の容量が用途の壁になります。AIや高解像度ほど多く必要です。
  • 必要な電源容量(W)と補助電源コネクタ、ケースに入る長さも確認しましょう。

もっと詳しく(図解と比較)

グラフィックボードの中身

「グラボ」は、GPUチップ・専用メモリ(VRAM)・冷却ファンがひとつの基板に載った、いわば小さなパソコンです。だから電気もたくさん使い、場所も取ります。

GPUVRAMVRAM補助電源(電源ユニットから直接)差し込み端子(マザーボードのPCIeスロットへ)映像端子(HDMI / DisplayPort)カードの長さ ― ケースに入るか要確認
買うときは「補助電源」「カードの長さ」「映像端子の種類」が物理的なチェックポイント。

「ゲームが強い」と「AIが強い」は別物

ここがGPU選びの最大の注意点です。ゲームのベンチマークで同じくらいのGPUでも、AI(画像生成やローカルLLM)では大きな差がつきます。AIソフトの多くがNVIDIA専用の仕組み(CUDA)を前提に作られているためです。

ゲーム性能 →AI性能 →GeForce RTX(NVIDIA)ゲームもAIも強いRadeon RX(AMD)ゲームは強い・AIは苦手Arc(Intel)エントリ〜ミドル内蔵GPU軽い用途なら十分ゲームが同格でもAIは大差
縦にいくほどAIに強く、横にいくほどゲームに強い。右下(ゲームだけ強い)が存在するのがポイント。

VRAM=用途の「壁」

VRAMはGPU専用のメモリです。ふつうの性能は「足りないと遅くなる」ですが、VRAMは「足りないとそもそも動かない」ことがあります。用途に必要な容量を先に決めましょう。

フルHDゲーム8GBWQHDゲーム・動画編集12GB4Kゲーム・AI画像(本格)16GBAI学習・大型LLM24GB足りないと「遅い」ではなく「動かない」ことがあるのがVRAMの特徴です。
用途ごとの必要VRAMの目安。迷ったら1段上を選ぶと長持ちします。

クラス早見(番台の読み方)

GPUは「番台」でクラスが決まります(例: RTX 5060 → xx60番台=エントリ)。先頭の数字は世代です。

クラスNVIDIA GeForceAMD Radeon目安の用途
エントリRTX xx60 番台RX x600 番台フルHDゲーム・軽い制作
ミドルRTX xx70 番台RX x700 番台WQHDゲーム・本格制作
上位RTX xx80 番台RX x800 番台4Kゲーム・AI本格利用
最上位RTX xx90 番台RX x900 番台AI学習・プロの制作

Intel Arc はエントリ〜ミドルの価格重視の選択肢です。AI用途では上の2軸マップの通り NVIDIA が基本です。

買うときのチェックリスト

確認ポイントなぜ大事か目安
VRAM容量用途の「壁」になる。足りないと動かないことも8 / 12 / 16 / 24GB の節目で確認
必要な電源(W)不足するとPCが不安定になる製品の推奨電源W+余裕。補助電源の形状も
カードの長さケースに物理的に入らない事故が起きるケースの対応カード長と照合
ノート用は別物同じ「RTX xx60」でもデスク版より性能が低いノートは型番だけで判断しない
AI用途はNVIDIA有利AIソフトの多くがCUDA(NVIDIA専用技術)前提AIが目的なら基本 GeForce から選ぶ

※ 具体的にどの型番が必要かは「用途から診断」で。あなたの用途に合わせた型番例と推奨電源が出ます。

自分に必要なスペックを知る

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