PCの仕組みガイド / PCの全体構成(本体パーツ)

CPU(プロセッサ)

PCの「頭脳」です。計算全般をこなす中心的なパーツで、事務作業やゲームの快適さに大きく効きます。

買うとき気にする点

  • 同じ名前でも「型番の末尾」で中身が大きく違います(ノートのU=省電力・H/HX=高性能、無印/X=デスク、F=内蔵GPU無し、X3D=ゲーム強)。ここが型番の一番の落とし穴です。
  • 世代(新しさ)とコア数を見ます。用途が重いほどコア数と世代が効きます。
  • 発熱の目安(TDP)に見合うクーラーが要ります。高性能CPUほど冷却も相応に必要です。

もっと詳しく(図解と比較)

型番の読み方

CPUの名前は「暗号」に見えますが、実は5つの部品でできています。色分けして読むと、お店で型番を見ただけで性格がわかるようになります。IntelもAMDも読み方は同じです。

ブランドCoreグレードi5世代14番手600末尾KブランドRyzenグレード7世代7番手800末尾X3D
上段: Intel(Core i5-14600K)/ 下段: AMD(Ryzen 7 7800X3D)。色の役割は共通。
  • ブランドメーカーの製品シリーズ名(Core / Ryzen など)。
  • グレード性能のクラス。数字が大きいほど上位です(i3<i5<i7<i9、Ryzen 3<5<7<9)。
  • 世代新しさ。数字が大きいほど新しい世代で、同じグレードでも世代が新しい方が有利です。
  • 番手同じ世代・グレードの中での細かい位置づけ(大きいほど上位寄り)。
  • 末尾性格を表す文字。ここが違うと「同じ名前でも別物」になります(下の図と表)。

コア数=同時にこなせる作業の数

CPUの中には「コア」という働き手が複数入っています。コアが多いほど、たくさんの作業を同時にこなせます。カタログの「8コア16スレッド」は「働き手8人・作業窓口16個」という意味です。

4コア同時にこなせる作業=4列8コア同時にこなせる作業=8列
ふだん使いは4〜6コアで十分。動画編集・配信併用・重い開発は8コア以上が効きます。

グレード早見(性能のクラス)

迷ったらミドル(i5 / Ryzen 5)が基準。上のクラスほど「重い作業を短時間で」こなせます。

クラスIntelAMD目安の用途
エントリCore i3 / Core Ultra 3Ryzen 3事務・普段使い
ミドルCore i5 / Core Ultra 5Ryzen 5普段使い快適〜ゲーム入門。迷ったらここ
上位Core i7 / Core Ultra 7Ryzen 7ゲーム・動画編集などの本格用途
最上位Core i9 / Core Ultra 9Ryzen 9重い制作・配信併用・ハイエンド

末尾(サフィックス)=一番の落とし穴

型番の最後の文字で「省電力タイプか、高性能タイプか」が決まります。同じ「i7」でも、末尾がUなら省電力ノート用、Kならデスクの高性能版で、性能は全くの別物です。

左=省電力・静か → 右=高性能・発熱大ノート向けU省電力・薄型H / HS高性能HX最上位デスク向けT省電力無印標準K / X高クロック「同じ i7」でもこれだけ違う(性能イメージ)i7 + Uノート省電力i7 + Kデスク高クロック
末尾は「省電力 ↔ 高性能」の位置づけ。下の棒は同じ i7 でも別物になる例。
末尾意味特徴買うとき注意
U省電力(ノート)薄型・長時間バッテリー向け。性能は控えめ重い作業が目的なら避ける
H / HS高性能(ノート)ゲーミング・制作向けノートの標準冷却がしっかりした機種を選ぶ
HX最上位(ノート)デスク級。厚く重い機種が多い価格と携帯性のトレードオフ
無印標準(デスク)バランス型。まずはこれが基準
K / X高クロック(デスク)性能重視・オーバークロック可冷却と電源に余裕を持たせる
F内蔵GPU無し(デスク)少し安い別途グラフィックボードが必須
T省電力(デスク)小型・静音PC向け性能は無印より下がる
X3Dゲーム特化(AMD)大容量キャッシュでゲームに強いゲーム中心なら有力候補

※ 表記はメーカー・世代で例外もあります。迷ったら「用途から診断」で出る型番例を基準にすると安全です。

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